戸建て購入において「購入できる土地が狭いから、3階建でも部屋数が足りない」などの理由で4階建を検討する人も少なくありません。
しかし、4階建は戸建てのなかでも特殊な部類に入るので、メリットだけでなく注意点も知っておく必要があります。
今回はそんな4階建のメリットや注意点について解説しましょう。
戸建て購入で4階建を選ぶことのメリットとは?
戸建て購入の際に4階建を選ぶことのおもなメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
●狭い土地にも住めるので、立地の選択肢が幅広くなる、理想の立地を選びやすくなる
●狭い土地でもそれなりの延床面積と部屋数を確保できる
●階層ごとに用途を分けて使えるので店舗兼住宅や事務所兼住宅などにもしやすい
●階層ごとのプライバシーも確保しやすい
●3~4階の日当たりや風通しのよさはかなり期待できる
●ビルトインガレージにすれば駐車スペースも確保できる
これらのメリットを見ると「4階建は素晴らしい」と思えますが、当然のことながらメリットだけではありません。
次に挙げる注意点、デメリットもきちんと理解しておくことが大切です。
戸建て購入で4階建を選ぶことの注意点とは?
戸建て購入の際に4階建戸建てを選ぶことによる注意点やデメリットとしては、おもに以下のようなものが挙げられます。
●しっかりとした構造計算が求められるため、建築費が高くつく
●狭い土地に大きな負荷がかかるため、地盤工事も念入りにして強固な地盤にしておく必要がある
●4階建戸建ての施工に対応している業者は限られているので、業者選びの選択肢が狭くなってしまう
●家具や家電の搬入搬出の負担が大きい
●各階への上下移動が多くなる分、家事負担も増える
●階段移動がつらい高齢になると住み続けるのは難しい
このように、4階建戸建ては建築費が高いだけでなく地盤もしっかりさせなければいけないのでかなりの高コストになることは避けられず、さらに階層が多いことによる生活の不便があることも覚悟しなければいけません。
施工業者の選択肢も限られているので「好きな業者が選べない」という点でストレスを感じる人もいるでしょう。