マイホームとして戸建ての購入を考え始めたら気になるのが「お金」です。
なかでも最初に払うと言われている「頭金」についてはどれくらい必要なのか、いわゆる"頭金ゼロ"でも購入できるのかどうかと心配な人も多いのではないでしょうか。
今回は戸建購入時の頭金に関する疑問を解消すべく、頭金の目安額の出し方と、頭金ゼロでの購入は可能なのかについてご紹介したいと思います。
戸建て購入時の頭金の目安とは
頭金とは、住宅ローン総額から差し引くために住宅代金の一部を先払いする現金のことで、借り入れではなく貯蓄などの自己資金から支払います。
では一般的にどれくらい頭金を支払うのでしょうか。
まずは住宅金融支援機構が公表している最新データで、頭金の平均額を見てみましょう。
●注文住宅:636.5万円
●土地付き注文住宅:447.0万円
●建売住宅:293.2万円
(※2018年度の「フラット35利用者調査」)
結果から見ると、だいたい購入額の10%前後を頭金としているケースが多いようです。
しかしこちらはあくまでも平均値なので、個人や条件によっても異なります。
住宅の購入に必要なお金の総額は、「諸費用」「頭金」「住宅ローン借入金」の3つを合わせた額です。
このうち、現金で支払うのは「諸費用」と「頭金」になります。
したがって頭金の目安を算出するには、
住宅購入価格(諸費用込み) - 住宅ローン借入額 = 頭金
で考えると用意する頭金のだいたいの目安がわかります。
注意点としては無理のない借入金額を把握しておくことと、少しでもローンを減らそうと貯金のほとんどを頭金にするのではなく、万が一のための生活予備費や教育資金などの預貯金は残しておくことです。
戸建ては頭金ゼロでも購入可能なのか?
先ほども述べたように、戸建てなどの住宅を購入する際には頭金のほかに「諸費用」も現金で支払います。
諸費用分を払うとそんなに貯金の残高がないという場合、"頭金ゼロ"でも購入することはできるのでしょうか?
答えは「イエス」です。
かつては頭金が必須でしたが、最近では勤務先や年収などの一定の条件を満たせば頭金ゼロでも戸建の購入が可能になっています。
しかし当然ですが頭金ゼロの分だけ借入金額は増えるので、利息の負担も増えるといった注意点があります。
また、40代、50代のミドル世代が頭金ゼロで購入する場合、退職後の住宅ローン残債がどれくらいかをきちんと計算して、老後の資金に不安が残らないような資金計画をおこなうことが必要です。