「建築基準法」という言葉を聞いた事があっても、具体的にどんな内容の法律でどんなときに関係してくるのか、よくわからない人も少なくないことでしょう。
ここでは、建築基準法についてわかりやすくお話していきますので、これから新築一戸建てを購入しようと検討されている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
新築一戸建てを購入するなら知っておきたい法律「建築基準法」とは?
そもそも建築基準法とは、どのような内容でなんのための法律なのでしょうか。
日本国民が安心して暮らしていくためには、安全性の保証された建物であることが大切になってきます。
そこで、建築物の質や安全性に最低限の基準を設けて、ルールを定めたものを「建築基準法」と言います。
建築物、建築物の敷地、建築物の構造、設備、用途を対象に建築基準法は定められています。
建築基準法では、建物を建て始める前や建てている中間、完了後など、決められた段階で確認や検査を受けるように定められています。
「建築基準法」が新築一戸建ての建設に関係してくるポイントとは?
では、戸建てを建てる場合のどのような点に「建築基準法」が関係してくるのでしょうか?
まず、日本という国はとても地震が多い国なので、大きな地震にも耐える建物である必要があります。
地震が起きた時に耐えられる建築物の強さを保つための基準として定められているのが、耐震基準です。
耐震基準は、屋根の重さと床面積、建物の見付け面積をもとに基準値が決められている耐震壁の量を始めとして、さまざまな項目があり、これまでに起きた地震の時期や規模によって見直しや改正が繰り返されています。
他に建築基準法には、敷地が道路に2m以上接していなければならないという接道義務や、容積率、建蔽率、高さ制限などの家の規模に関わる決まりがあります。
建築基準法は、時代とともに改正されているもので、戸建てを建てる時に関係してくる内容も少なくありません。
更に、2020年には「改正省エネ基準」という建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律も義務化されました。