不動産投資において、利回りを意識することは非常に重要です。
不動産投資を検討しているのであれば、利回りについての基本は絶対に知っておくべきでしょう。
というわけで今回は利回りとは何か、その概要を説明したうえで利回りの例も挙げていきます。
不動産投資を検討するなら絶対に知っておきたい利回りとは何?
不動産投資を検討している人が絶対に知っておきたい「利回り」。
利回りとは何かというと「投資した金額に対し、得られる収益の見込みを%で表したもの」のことです。
不動産投資における利回りには、以下の2種類があります。
●表面利回り:年間の家賃収入を不動産の購入価格で割って算出した利回りで、計算式は「年間家賃収入÷物件購入価格×100」です。
●実質利回り:年間の家賃収入だけでなく固定資産税や管理費、保険料や修繕積立金などの諸経費なども加味したうえで出す利回りで、計算式は「(年間家賃収入-年間の諸経費)÷(物件購入価格+購入時の諸経費)×100」です。
上記2つの利回りのうち、不動産投資サイトなどの物件情報に掲載されている利回りはそのほとんどが表面利回りです。
実質利回りのほうが「実情を反映した利回り」といえるのですが、実質利回りの正確な算出は表面利回りよりもはるかに難しく「結果的には正しい算出になっていなかった」というリスクもあるのでこれを物件情報に使うことはあまりありません。
不動産投資をする際に知っておきたい利回りの例を紹介
ではここで、物件情報でもよく使われる表面利回りの例を紹介しましょう。
●総戸数10戸のアパートを6,000万円で購入、1戸の家賃は8万円:960万円÷6,000万円×100=16%
●1LDKのマンション1戸を2,500万円で購入、家賃は7万円:84万円÷2,500万円×100=3.36%
もちろんこれらは表面利回りですので、ここから諸経費などがさらに引かれることや空室リスクがあることは理解しておかなければいけません。
実質利回りは、表面利回りよりも必ず低くなります。
そして何より注意すべきは「表面利回りがいいからといっていい物件とは限らない」という点です。
いくら表面利回りが良くても、空室リスクが高いような物件を選んでしまっては意味がありません。
利回りの数字を見ることも大切ですが、それ以外の要素もしっかりと見て「表面利回りの高さだけにつられてしまう」というようなことにならないよう気をつけましょう。