マイホームを購入する際に利用できる制度に「住宅ローン控除」があります。
住宅ローン控除を受けることで税金の負担が軽くなりますが、住宅ローン控除を受けるためには条件があります。
ここでは、住宅ローン控除を受けるための条件や方法、そして利用する際の注意点を解説します。
住宅ローン控除とは?控除を受けるために必要な条件を解説
住宅ローン控除は、住宅ローンを利用して居住用のマイホームを購入したり、建て替えを行ったりする際に利用できる制度で、「住宅借入金等特別控除」が正式名称です。
上限40万円までの年末のローン残高に応じた額が所得税から控除されます。
新築物件購入時に住宅ローン控除を受けるために満たすべき条件は下記の通りです。
●自らが居住するための住宅であること
●控除を受ける年の合計所得金額が3,000万円以下であること
●床面積が50平方メートル以上、かつ、床面積の2分の1以上が住居用であること
●住宅ローンの借入期間は10年以上
●長期譲渡所得の課税の特例などその他の適用を受けていないこと
その他、増改築する場合や中古物件取得の場合などそれぞれ条件が異なるため、利用時には該当条件を確認しておきましょう。
また、会社勤めしている場合でも、住宅を取得した初年度は、自ら確定申告をする必要があります。
住宅ローン控除を受ける方法と年末調整などの注意点について
住宅ローン控除を受けるための注意点として、まず、住宅を新たに購入した初年度に自ら管轄の税務署に確定申告を行う必要があります。
確定申告を行う期間は、住宅に住み始めた日の翌年の1月1日から3月15日までとなっているため注意しましょう。
確定申告の際に必要となる書類は、住宅借入金等特別控除額の計算明細書および住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書の原本です。
年末残高等証明書は金融機関から郵送されてきますが、借入を行っているすべての金融機関分の書類が必要となります。
そのほか、住宅の登記事項証明書の原本等も準備しておきましょう。
会社員の場合、2年目以降は年末調整で行うことが可能となるため、自ら確定申告を行う必要はありません。