今回は賃貸物件管理をしている人にとって大きな問題となりがちな「放置自転車問題」を取り上げます。
放置自転車を撤去したい場合どんな手順を踏めば良いのか、放置自転車問題が起こらないようにするための対策はどうすればいいのかなど、気になるポイントを解説していきますので賃貸経営をしている方もぜひ参考にしてください。
賃貸物件管理をするなら知っておきたい!放置自転車の撤去手順
賃貸物件管理において大きな問題となるのが「放置自転車」の問題。
できればさっさと撤去したいところですが、法的に問題ない状態で放置自転車の撤去をするためには、踏むべき手順というものがあります。
その手順とは以下のとおり。
●1.放置自転車の撤去予告通知をする
まずは警告として掲示板への貼り紙やポストへの戸別投函などで、管理している賃貸物件の住民に放置自転車を撤去する旨を通知するとともに、放置自転車のサドルなどにも撤去予告通知書を貼りつけましょう。
その際に撤去期限日もしっかり記しておくことが望ましいです。
●2.賃貸物件入居者に通知するための撤去予告通知の書面および、放置自転車に貼りつけた撤去予告通知書を撮影しておく
正当な手順で撤去をしたという証拠を残すために写真撮影は必須となります。
●3.撤去予告通知書の撤去期限日を過ぎても放置されている場合は警察に連絡し、その後の対応は警察の指示にしたがう
盗難自転車であれば警察が引き取ってくれますが、そうでない場合は管理者が撤去するようにいわれるケースが多くなっています。
管理している賃貸物件で放置自転車問題が起こらないようにするための対策
管理している賃貸物件に放置自転車があったとしても、きちんと手順を踏めば撤去することは可能ですが、管理者が撤去するということになった場合、その撤去費用は管理者負担となります。
そんな負担をなくすためにも、放置自転車問題を起こさないための対策をとっていきましょう。
おすすめの対策は以下のとおり。
●賃貸物件の掲示板などに放置自転車があった場合は撤去する旨の張り紙をしておく
●入居者が退去する際は、自転車を残置していないかどうかを確認する
●入居者用の駐輪シールを用意し「自転車置き場利用のために入居者は駐輪シールを貼らなければいけない」というルールを作る
●駐輪シールには番号を振るなどして、管理者側で「この番号は誰の番号か」を把握できるようにしておくこと
●駐輪シールのない自転車が駐輪場にとめられていないかどうか定期的に確認する