賃貸住宅の経営を考えているものの、どのような構造の建物にするのが良いかで悩む方も多いでしょう。
構造ごとに異なるメリット・デメリットがあるため、事前に知識を蓄えないと、いざ賃貸経営をはじめた際に後悔するかもしれません。
今回は、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造それぞれの特徴についてご紹介します。
賃貸経営前に知っておきたい建物構造①木造
木造とは、建物の主要部分に木を使用した構造の建物です。
木造の大きなメリットは他の工法に比べ、建築コストを低く抑えられる点でしょう。
一般的な価格は坪単価で77万~97万円程度です。
通気性が良く熱がこもらないため、夏は涼しく冬は結露しにくいのもメリットです。
大きな柱などが必要ないため、広い空間の確保が可能になり、家具が配置しやすいという良さもあります。
しかし、耐久性が低く老朽化が早いことや、木は燃えやすいため火災に弱いのがデメリットです。
木造の賃貸住宅は2階建てなど、低層の小規模な賃貸物件の経営に向いています。
賃貸経営前に知っておきたい建物構造②鉄骨造
鉄骨造とは、柱や梁などに鉄骨を使用している建物です。
建物の骨組みに使用する鉄骨には耐久性と加工性に優れた軽量鉄骨と、耐久性と耐震性に優れた重量鉄骨があります。
木造に比べ建築コストが高く、坪単価が84万~104万円程度となるため、木造住宅よりも家賃を高く設定する必要があります。
鉄骨造の建物は耐久性が高いため、27年~34年と耐用年数が長く、減価償却期間を長く設定することが可能です。
長期ローンを組みたい方、減価償却期間を長く設定したい方に向いています。
シロアリなどの害虫の被害を受けにくい反面、建物の気密性が高いので、夏は暑く冬は結露のリスクがあるのがデメリットです。
鉄骨造は3階以上7階建て程度の中高層階の建物に適しており、木造住宅よりも戸数が増やせるのも良い点でしょう。
賃貸経営前に知っておきたい建物構造③鉄筋コンクリート造
鉄筋コンクリート造(RC造)の建物は、鉄骨で組んだ骨組みにコンクリートを流し込んだ構造の建物です。
主にマンションなどの中高層階の建物に使用され、非常に耐久性に優れているのが特徴です。
耐用年数は47年と、鉄骨造よりもさらに長くなっています。
鉄筋コンクリート造の建物は、非常に耐震性・耐火性に優れているため災害に強いのがメリットです。
骨組みにコンクリートを隙間なく流し込んでいる鉄筋コンクリート造の建物は、気密性・断熱性が高く冷暖房効率が良くなっています。
また、遮音性も高いので騒音の多い地域でも音を遮断してくれ、上下階の音も気になりません。
ただし、鉄骨造と同様、冬の結露対策が必要です。
当然建築コストも高く、坪単価は100万円以上となるため、その分家賃も高くなりますが高層のマンションに適しています。
まとめ
賃貸経営で建物をどの構造にするかは、予算、土地の広さ、立地、どのくらいの賃料を考えているか、経営するのがアパートなのかマンションなのかなどによって変わってきます。
物件を建てる地域の特徴や競合する物件などを加味して構造を決定することをおすすめします。
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