住宅購入の流れの中で、重要な工程のひとつとして「内覧会」があります。
「内覧会」というと、お披露目会のようなイメージに思うかもしれませんが、実際はどんな工程なのでしょうか?
この記事では、内覧会とはどういうものなのか、当日にチェックしたいポイントなどをご紹介します。
新築一戸建ての引き渡し前におこなわれる内覧会とは?
内覧会とは、一言でいうと施主検査というものです。
つまり、買主が物件引き渡しの前に契約どおり建築されているのか、施工精度は問題がないか、不具合がないかなどをチェックする工程です。
高いお金を払って長期間住み続けるマイホームになるのですから、しっかりとチェックしましょう。
新築一戸建て引き渡し前の内覧会チェックポイント① 外装編
まずは、外装をチェックする際のポイントをご紹介します。
●壁にヒビ、タイル浮きなどはないか
●色合いに不具合はないか
●隣家との境界線がはっきりしているか、建物の一部が境界線を越えていないか
●門扉や面格子のガタツキ、傷はないか(門扉は異音も確認)
隣家との境界線および建物の一部が越境していないかどうかという点は、隣家の方にも内覧会に立ち会って確認していただくと、境界線に対する認識のずれや越境のトラブルを防ぐことができますよ。
新築一戸建て引き渡し前の内覧会チェックポイント② 見えない部分編
続いては、屋根裏や床下・基礎など見えない部分のチェックポイントをご紹介します。
●構造部分を留める金具が浮いていないか
●床下の断熱材が外れていないか
●フローリングの上を歩いたときに床がきしまないか
●天井裏にシミはないか
●水回りのコーキングに不備がないか
これらの部分は、新築一戸建てを引き渡した後に不具合が疑われても、なかなか直接確認できません。
照明のない屋根裏や床下を隅々まで見るのは大変ですが、しっかりチェックしましょう。
新築一戸建て引き渡し前の内覧会チェックポイント③ 動作編
外装や見えない部分を確認した後は、ドアや窓の立て付けが問題ないかもチェックしましょう。
立て付けに問題があるドアや窓は、開閉がしにくく後々の生活にも少なからず影響が出ます。
もちろん、ドアや窓だけでなく収納扉など開閉する設備は、すべて一度動かして問題なく動作するか確認しましょう。
新築一戸建て引き渡し前の内覧会で不具合が見つかったらどうする?
内覧会の結果、何かしら補修が必要な箇所が見つかった場合は、施工業者にその旨を伝えて補修工事をおこなってもらいます。
そして補修完了後は、再び内覧会を実施して指摘した箇所がきちんと直っているかどうか確認し、問題がなければ晴れて物件の引き渡し・残代金の決済となります。
なお、内覧会後に補修工事を行なう場合は、引き渡しまで約1~2週間ほど期間を設けられるように調整することをおすすめします。